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episode14:太陽が消えた日[04]

  1. 圭太「!」康文「………っ」圭太「あはは、ビ〜ンゴ」「そろそろ着く頃かと思ってね、受付まで迎えに行こうと思ってたんだ」圭太「ほらほら」「母さん、待ってたんだぞー」
  2. 圭太「間に合ってよかったよ」「今朝から息が早くてね」圭太「苦しそうに見えるけど、苦しくないんだって」康文「………?」康文「何?この…鳥の泣き声?」圭太「ああ!」「鳥の囀りって、朝っぽいだろ」圭太「母さん、ずっと夜を怖がってたから、最期くらい安心させたいなと思ってさ」
  3. 康文「………」圭太「康文も来たし、もう何も心配することないな」圭太「なっ、母さん?」
  4. 孝弘(回想)「母親がいるのはI.P.P.A.(うち)の関連施設だし、治療費の(そういう)心配はしてないはずだ」康文(回想)「僕が殺したも同然なんだ」武士〈お母さんの治療のためじゃないのなら〉武士〈あいつずっと、ずっと自分を責めながら仕事してたのかな〉
  5. 武士〈あの時しなかった『自分の役目』を果たすために〉〈毎日罰を受けるつもりで〉武士〈だとしたら、それはいつまで続くんだろう。誰が赦すんだろう〉(永遠に続ける気なのかな)武士〈それこそ、自分が死ぬまで〉
  6. 武士母(回想)「ごめんね武士」武士母(回想)「あの塾に通わせなければよかったね」「私立受けようなんて言わなかったら……」「お母さんが塾の入り口まで迎えに行っていれば……」?「武士」「武士!」武士「……お?どうした?」美咲「メールしたけど返事ないから!ケータイ電源入れてないの?」
  7. 武士「あー悪ぃ。忘れてた…」美咲「ね、ねえ武士」美咲「やっ…山口くん!」美咲「朝から姿見えない気がするんだけど、武士、何か聞いてる…?」康文※回想「杉谷さんへの伝え方に気を付けろよ」「余計な心配させたくないだろ?」武士「………」

母親の病室で康文を待っていたのは、いつもと変わらない様子の父親・圭太だった。あくまで明るく母親を送り出そうとする父親の前で、立ち尽くすことしかできない康文。

一方の武士は、うまく気持ちを切り替えられないまま修学旅行初日を迎える。移動中も孝弘から聞いた話を思い出し、ぼんやりと思いを巡らせる。

そんな中、朝から康文の姿が見当たらないことに気づいた美咲からそのことを問われ、美咲への伝え方を全く考えていなかった武士は…。

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