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episode11.5:彼らのささやかな苦悩

それぞれのカウントダウン。

  1. 〈山口康文は混乱していた〉康文(あれは特に何とも思わない。けど)「…………」
  2. 康文(あれはなんかこう…なんというか…)(…何なんだ一体)〈彼は1週間ほど考えた末〉
  3. 〈『相手が正体不明だからだ』という結論に至った〉康文「…あー、神田さん?今、平気?」「…あのさ、警護対象者(マルタイ)の立ち寄り先調査ってやってるよね」「市立図書館のさ」「うん、調査書一式」「本部行けないから、つくばの研究所に」「うん」「あ、いや、念のためってやつ…」
  4. 康文「………」孝弘「おーい、康文」康文「……何?」孝弘「始業前に悪い」「…って、大丈夫か?」康文「だから何?」孝弘「シフトの件なんだけどさ、7月26日の」「おまえ、夏休みだからって夜勤入れてっけど、次の日、美咲ちゃんの付き添いだろ」康文(そうだ、同行の件も…)
  5. 孝弘「俺の準夜+フォローと入れ替えてさ、おまえは一応、夜勤フォローにして自宅待機にすれば…」康文(………)「あーそれさあ、シフトそのままで、孝兄も杉谷さんのやつ、同行できない?」孝弘「………あー…、その日もう予定入ってて」康文「あ、そ…」孝弘「で、シフトどうする?」康文「任せます」孝弘「了解☆」孝弘「ってわけだから、断れよ」薫「はーい」〈一方〉
  6. 〈施術の日、山口康文と2人きりだ、ということに気付いた杉谷美咲は〉美咲(どうしよう)(施術の日、何着てこう…)〈頭の中は完全に施術どころではなくなっていた〉美咲(……なーんて、普段通りでいいよね。悩む必要なんか何も……)〈服以外のことも含めてじわじわ悩み〉
  7. 美咲(もぉいいよ。どーせぱっとしないし、普段通りがいちばんだよ)〈考え疲れて開き直った、が〉美咲「こ、こんにちわ、みあちゃん…」みあ「…………」「お洋服、全然かわいくない」あかね「みあっ!?」
  8. 〈3歳児のそのキツい一言は、彼女の意識を強いチカラで方向転換させた。そもそも彼女は、負けず嫌いな性分である。〉美咲(山口はどういうのが好きなのかな…)
  9. 〈そして、峰岡武士は〉武士(今年は当日に行けそうだな。美咲の施術も心配だけど、山口がいるし…)武士母
武士ー」「武士ちょっとー」武士「んあー?」「なに…」武士母「ちょうど出したから。行くんでしょ?今年も」
  10. 武士「おーサンキュ」武士母「お花は当日買いなさいね。あ、袋いる?」武士「大丈夫」武士母「宇佐野さんが、ぜひ自宅にもお立ち寄りくださいって仰ってたわよ」武士「んー…」武士母「………ねえ武士」「あんたが引け目に感じることないのよ」
  11. 武士「別に、引け目とかねーし」〈そして彼らは「その日」を迎える〉

episode11.5:彼らのささやかな苦悩、ご覧いただきありがとうございました。

この話は、episode12へのワンクッションとして描きました。ワンクッションだけど、武士パートは割と重要だったりします。描いてて楽しかったのは、康文パートと美咲パートです。なんでしょうね、このふたり。

実は各エピソード、本編から漏れた設定的な小咄がちょいちょいあるのですが、こんなふうに「xx.5」みたいな感じで加えて、いつか描けたらいいなあと思っています。

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