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episode14:太陽が消えた日[02]

  1. 武士「山口!」
  2. 康文「…わざわざ追い掛けてこなくても」武士「いや、だってさ…」康文「あまり時間ないからね。飛行機取って貰ってるから」武士「飛行機?」康文「今から北海道だよ」武士「え…」「修学旅行は?」康文「行かないことにした」武士「そっか、そうだよな。それどころじゃないよな」「何もないといいな、お母さん」康文「………」「………今まで黙ってたけど、過感知なんだ、ウチの母親」
  3. 康文「ISRP(イスルプ)に寄生されたんだ。その時倒れて以来、目を覚さない。7年間ずっと」武士「………」康文「偶然起こった不幸な事故じゃなかった」「防げたはずなんだ、母の件は」「僕がちゃんとしていれば」「もしこのままうちの母親が死んだら、それは僕が殺したも同然なんだ」
  4. 康文「………」「もし細かいこと知りたかったら、孝兄にでも訊いてよ。大した話じゃないけど」「あと、わかってると思うけど」
  5. 康文「杉谷さんへの伝え方に気を付けろよ。過感知が全員ああなるわけじゃない」「余計な心配、させたくないだろ?」
  6. 康文(回想)「僕が殺したも同然なんだ」「孝兄にでも訊いてよ」武士「孝弘さん」
  7. 康文「………」
  8. 康文(回想)「僕が殺したも同然なんだ」康文「(あんなふうに話するつもりなかったのに)」康文(回想)「…わざわざ追い掛けてこなくても」武士(回想)「いや、だってさ…」康文「………」「(覚悟できてるつもりだったけど、いざとなると動揺するもんだな…)」

武士が自分の事のように心配する様子を見て、母親が倒れてからの7年間、胸の内に仕舞っていた本音をつい口走ってしまった康文。

武士は、康文がどんな思いで「僕が殺したも同然だ」というセリフを発したのかを知りたくて、孝弘の元へと訪れる。

孝弘が武士に語ったのは、普段の康文からは想像できない過去だった。

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